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乗り換え前チェックリスト — キャリア変更前に確認すべきこと

乗り換えの失敗の多くは、手続き当日に気づく見落としが原因です。

この記事では、キャリア変更前に確認・準備すべき7項目をチェックリスト形式で整理します。

MNPの仕組み(ワンストップ方式・予約番号方式・転出手数料)については「MNP(番号ポータビリティ)とは」で詳しく解説しています。SIMロック解除の手順については「SIMフリーとSIMロック — 確認方法と解除手順」を参照してください。


チェックリスト全体像

乗り換え前に確認すべき項目を優先度順に示します。

#項目対応タイミング
1MNP方式の確認(ワンストップ or 予約番号)申し込み前
2SIMロック解除の確認・手続き申し込み前
3契約更新月・違約金の確認申し込み前
4支払い方法の準備申し込み前
5データバックアップ申し込み前
62FA(二段階認証)の確認と移行準備申し込み前
7日本固有の手続き(メール・おサイフ・残債)申し込み前〜解約後

1. MNP方式を確認する

乗り換え先がワンストップMNPに対応しているかどうかで、手続きの流れが変わります。

ワンストップ方式(対応している場合)

乗り換え先のWebサイトまたはアプリだけで手続きが完結します。現在のキャリアに連絡する必要はなく、MNP予約番号の取得も不要です。2023年5月24日に開始されたこの方式は、対応事業者が順次拡大しています。

予約番号方式(未対応の場合)

まず現在のキャリアからMNP予約番号を取得し、その後、乗り換え先のキャリアで申し込みます。MNP予約番号の有効期限は取得日を含めて15日間です。多くのMVNOでは申し込み時に残日数10日以上を要求するため、取得後はすぐに申し込み手続きを開始してください。

確認方法: 乗り換え先の公式サイトで「MNP」または「ワンストップ」を検索し、対応状況を確認してください。

方式選択の考え方

両方式で番号はそのまま引き継げます。ワンストップ方式は手順が少なく、現在のキャリアに電話・ログインする手間がありません。予約番号方式を使う場合は、番号取得後に申し込み先が要求する残日数(多くのMVNOは10日以上)を満たしているか確認してから申し込みを進めてください。取得後にMNPを利用しなかった場合、有効期限切れとともに自動で失効します。現在のキャリアへのペナルティはありません。


2. SIMロックを解除する

2021年10月1日以降に発売された端末は日本では原則SIMロックなしで販売されています。それ以前に購入した端末や、中古で購入した端末は、SIMロックがかかっている場合があります。

SIMロックがかかったままでは、別のキャリアのSIMカードやeSIMプロファイルを利用できない場合があります。

iPhoneでの確認方法

「設定」→「一般」→「情報」→「キャリアロック」を確認します。「SIMの制限なし」と表示されていればSIMフリーです(iOS 14以降)。

Android端末での確認方法

各キャリアのオンラインサービスでIMEIを入力して確認する方法が確実です。IMEIは「設定」→「端末情報」、または電話アプリで「*#06#」を入力すると表示されます。

SIMロック解除の手続き

NTTドコモ・au・ソフトバンクはオンライン手続きによるSIMロック解除を無料で提供しています(ドコモは全申込み方法で手数料無料。au・ソフトバンクのオンライン手続きは無料)。楽天モバイルで販売された端末はすべてSIMフリーのため、手続き不要です。

詳しい手順は「SIMフリーとSIMロック」を参照してください。

SIMロック確認のタイミング

SIMロック解除は乗り換え申し込み前に完了させておくことが重要です。申し込み後にロック解除手続きをしようとしても、回線切替後は旧キャリアのオンラインサービスにログインできなくなる場合があります。端末を変えない乗り換え(SIMのみ交換)であっても、SIMロックが残っていると新しいSIMが認識されないため、申し込み前のタイミングで必ず確認してください。


3. 契約更新月と違約金を確認する

乗り換えのタイミングによって、違約金・解約金が発生する場合があります。

契約更新月の確認

現在の契約に「更新月」の設定がある場合、更新月以外に解約すると違約金が発生するプランがあります。マイページや契約内容確認画面で「契約更新月」「解約可能期間」を確認してください。

料金の日割り計算

多くのキャリアは月額料金を日割りせず、1日でも利用した月は1ヶ月分の料金を請求します。月の途中で解約した場合でも満額請求されるケースが多いため、月末近くに乗り換えると料金上の損失を少なくできます。

新しいキャリアの料金開始日

乗り換え先の料金が開始される日も確認してください。旧キャリアと新キャリアで料金が二重にかかる期間が生じないよう、タイミングを調整することが重要です。

契約更新月の探し方

更新月はキャリアのマイページ(My docomo・My au・My SoftBank・my楽天モバイルなど)にログインし、「契約情報」または「ご利用中のプラン」から確認できます。電話での確認も可能です。MNOでも格安プランやサブブランドでは違約金のない料金プランに移行済みの場合もあるため、現在の料金プラン名と解約条件を合わせて確認してください。


4. 支払い方法を準備する

乗り換え先でのお支払い方法を事前に用意します。

クレジットカード

多くのキャリア・MVNOはオンライン申し込みにクレジットカードを要求します。デビットカードが使えないケースもあるため、事前に対応するカード種別を確認してください。

本人確認書類

オンライン申し込みには、運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなどの本人確認書類が必要です。スキャン画像または写真撮影でアップロードするため、有効期限が切れていないか確認してください。


5. データをバックアップする

SIM交換・端末変更を伴う乗り換えの前には、データのバックアップを取ります。

iPhoneのバックアップ

iCloud バックアップ(「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」→「今すぐバックアップ」)またはMacのFinderを使ったバックアップを実施します。iCloudの空き容量が不足している場合は、パソコンへのバックアップを選択してください。

Androidのバックアップ

Google アカウントを通じて連絡先・カレンダー・アプリデータが自動同期される設定になっているか確認します。「設定」→「Google」→「バックアップ」からバックアップ状況を確認できます。

独自アプリのデータ

LINEのトーク履歴・ゲームアプリのデータなど、クラウド同期されない場合があるデータは、各アプリの引き継ぎ・バックアップ機能を個別に実行してください。

バックアップ対象として注意が必要なもの

端末変更を伴う乗り換えでは、以下のデータが移行漏れになりやすい項目です。バックアップ前に一度確認してください。

  • LINEのトーク履歴(端末内保存のため、引き継ぎ設定が必要)
  • ゲームアプリのセーブデータ(アカウント連携をしていない場合)
  • カメラロール・動画(iCloudまたはGoogleフォトの同期状況)
  • 認証アプリ(Google Authenticator等)の移行コード

6. 二段階認証(2FA)を確認する

乗り換えにより電話番号が変わる場合は、2FAの設定変更が必要です。MNPを使って同じ番号を引き継ぐ場合、番号移行後も同じ番号でSMSを受信できるため、基本的に2FAの再設定は不要です。

ただし、番号移行の切り替え処理中(数分〜数時間程度)はSMSが届きにくくなる場合があります。この間に銀行・証券・各種サービスのSMS認証を行う操作は避けてください。

番号が変わる場合

電話番号が変わる場合(MNPを使わない場合など)は、各サービスの2FA設定を新しい番号に更新する必要があります。銀行・証券会社・フリマアプリ・SNSなど、SMS認証を設定しているサービスをリストアップして、乗り換え前後に順次更新してください。

2FA移行を乗り換え前に済ませる理由

MNPで番号を引き継ぐ場合でも、回線切替の処理中はSMSが届きにくくなる時間帯があります。この時間帯に、銀行アプリのログイン・各種サービスの初回設定・パスワードリセット操作を行うと、SMS認証コードが届かず手続きが中断されます。乗り換え当日は認証操作を避け、事前に認証アプリ(TOTP方式)への切り替えや、バックアップコードの保存を済ませておくことが確実です。


7. 日本固有の手続きを確認する

日本のキャリアには、乗り換え時に追加で対応が必要な固有の手続きがあります。

キャリアメールの持ち運び

@docomo.ne.jp・@au.com/@ezweb.ne.jp・@softbank.ne.jp などのキャリアメールは、乗り換えと同時に原則使えなくなります。

継続して使いたい場合は、各キャリアが提供する「メール持ち運びサービス(キャリアメール持ち運びサービス)」に申し込みます。NTTドコモ・au・ソフトバンクの3社がこのサービスを提供しており、月額は各社330円(税込)です。

申し込み期限はキャリアによって異なります。NTTドコモ(ドコモメール持ち運び)は解約日を含む31日以内に申し込みが必要です。解約当日の同時申し込みも可能です。楽天メール(楽天モバイル)も持ち運びに対応しています。

Gmailや独自ドメインのメールを主な連絡先にしている場合は影響がありません。

おサイフケータイ・モバイルSuicaの移行

**おサイフケータイ(FeliCa)**に登録しているサービス(楽天Edy・WAON・nanaco等)のデータは、端末変更の前に各サービスの専用アプリで「預け入れ」(一時退避)を行い、新端末のアプリで受け取る手順が必要です。手順はサービスごとに異なります。

モバイルSuicaはSuicaアプリで「Suicaを預ける(サーバーへ退避)」を行い、新端末のSuicaアプリで受け取ることで引き継ぎが完了します。Apple PayのSuicaも同様に、iCloudを経由して新しいiPhoneで受け取ることができます。

SIMだけを差し替える乗り換え(端末を変えない場合)はFeliCaへの影響がありません。端末ごと変更する場合のみ上記の手続きが必要です。

端末の分割払い残債

スマートフォンの代金を分割払いしていて残債がある場合でも、MNPによる乗り換え自体は可能です。残債は乗り換え後も支払い義務が残ります。

一部のキャリアでは一括返済を求める場合があります。現在の契約書またはマイページで残債の有無・金額・返済条件を確認してください。

乗り換え当日の流れと不通時間の目安

乗り換え当日の回線切替は、申し込み内容の審査が完了してからSIMが有効になるまでの間、一時的に回線が不通になります。オンライン手続きでは切替処理に数分〜数時間かかる場合があります。日中の業務時間中に手続きを行う場合は、Wi-Fi接続の確保と連絡手段(家族・職場等との事前連絡)を準備しておくとスムーズです。eSIM(ダウンロード型)の場合、物理SIMの郵送を待つ必要がないため、切替完了まで時間が短くなる傾向があります。


SimFinderで乗り換え先を探す

乗り換え前の準備が整ったら、次のステップは乗り換え先のプランを選ぶことです。

SimFinderの国内SIM検索では、MNO・サブブランド・MVNOのプランを通信品質・データ容量・eSIM対応などの条件で一括比較できます。

旅行用eSIMプロバイダーへの乗り換えを検討している場合は、「旅行eSIMプロバイダー比較」や「旅行eSIMの選び方」も参考にしてください。

iPhone間でeSIMを移行する機種変更を予定している場合は、「eSIMを別のiPhoneに転送する」で詳しい手順を確認できます。


まとめ

項目ポイント
MNP方式ワンストップ方式(乗り換え先サイトのみ)か予約番号方式(15日間有効)か確認
SIMロック2021年10月以前購入の端末は要確認。オンライン解除はドコモ・au・ソフトバンクとも無料
契約更新月更新月以外の解約で違約金が発生する場合あり。月末解約が料金上の損失を少なくできる
支払い方法クレジットカード・有効期限内の本人確認書類を準備
バックアップiCloud/Google バックアップのほか、LINEなど個別のデータ引き継ぎも確認
2FAMNPで番号を引き継ぐ場合は再設定不要。切り替え中はSMS認証を避ける
キャリアメール持ち運びサービス(各社月額330円)はキャリアごとに申し込み期限あり
おサイフケータイ端末変更を伴う場合のみ、各サービスアプリで事前に「預け入れ」が必要
端末残債乗り換え後も支払い義務が残る。一括返済を求めるキャリアもあり

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