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プラン選び・乗り換え

通話プランの選び方を解説

通話プランは①従量課金・②かけ放題(完全または時間制限付き)・③アプリ通話(LINE・IP電話)の3タイプに大別できる。自分の月間通話時間と通話先の傾向を把握すれば、どのタイプが合うかは機械的に判断できる。

この記事では日本の通話プラン体系を整理し、タイプ別の選び方の基準と、VoLTE・留守電・国際通話といった周辺の論点を解説する。具体的な料金は各社が随時変更するため記載しない。最新のプランはSimFinderの国内SIM検索で比較してほしい。


日本の通話課金の基本構造

日本の音声通話料金は、通話した時間に応じて課金される従量制が出発点だ。課金の単位は30秒ごとが一般的で、30秒未満の端数も1単位として計算される。つまり31秒通話すると2単位分の料金になる。

MNO(NTTドコモ・KDDI/au・ソフトバンク・楽天モバイル)と多くのMVNO(格安SIM)は、プランに応じて以下の組み合わせを提供している。

タイプ仕組み主な対象ユーザー
従量課金30秒ごとに課金、上限なし月の通話が短時間・低頻度
時間制限付きかけ放題(5分・10分等)1回あたり一定分以内の通話が月額固定短めの通話が一定頻度ある
完全かけ放題通話時間・回数に関係なく月額固定長時間・高頻度の通話がある
アプリ通話(LINE・IP電話)データ通信経由、相手がアプリを使っていれば無料通話先が限られる、コスト重視

このどれをメインにするかがプラン選択の核心になる。なお、通話オプションの選択はデータプランとは独立して設定されることが多い。プリペイド vs ポストペイドの選び方でも触れているが、通話オプションはポストペイドプランで選択肢が広い。


従量課金プラン — 通話が少ない人向けの基本形

従量課金は通話した分だけ料金が発生する。月に数回、合計10〜15分程度しか通話しないユーザーにとっては、かけ放題オプションの月額より実際の通話料金の方が安くなる場合が多い。

従量課金が向いている人

  • 月の通話時間が短く、主にメッセージで済ませている
  • 通話はほぼ自分からかけることがなく、受信のみ
  • 副回線やデータ専用回線のサブとして通話を持つ

従量課金の注意点

上限がないため、予想外に通話量が増えた月は請求が高くなる。長電話が発生しやすい問い合わせ(病院・役所・カスタマーサポート)が多い場合は、従量課金だけでは費用が読みづらい。

段階制プランの仕組みと選び方で解説しているように、データ料金と同様に通話料金も変動が大きい月は費用の見積もりが難しい。通話頻度に合わせてオプションを選ぶ考え方はデータ容量の選び方と共通している。


かけ放題プラン — 通話量が多い人の定額化

かけ放題オプションを付けると、一定条件内の通話が月額固定料金に収まる。従量課金の不確定さをなくし、毎月の通話費を固定できる。

時間制限付きかけ放題(5分・10分かけ放題)

1回の通話ごとに一定分(5分・10分など)までを月額固定で使える。超過した場合は、超過分が従量課金として加算される。

  • 短い通話(問い合わせ・確認)が多い人に向く
  • 1回あたりの通話が制限時間内に収まるかどうかを確認する
  • ビジネス用途で長い商談・交渉が多い場合は超過が積み上がるリスクがある

完全かけ放題

通話時間・回数に上限なく、国内の携帯電話・固定電話への通話が月額固定になる(一部プランでは指定番号・プレフィックス番号への制限あり)。

  • 1回の通話が長くなりやすい人に向く
  • 月の通話頻度が高い人(複数の担当者への連絡が多い業務等)に向く
  • 時間制限付きかけ放題より月額が高いため、実際の通話量が少ない場合は割高になる

どちらを選ぶかの考え方

目安として、自分の過去の通話履歴を確認し、1回あたりの通話時間が中央値でどれくらいかを把握する。大半の通話が5分以内に収まるなら5分かけ放題で十分なケースが多い。1回あたり10〜20分を超える通話が定期的にある場合は完全かけ放題を検討する。

契約期間・違約金・初期費用の見方で解説している通り、かけ放題オプションの追加・解約はプランによって制限がある場合があるため、変更の柔軟性も事前に確認しておくと良い。


アプリ通話による節約 — LINEとIP電話の活用

スマートフォンのアプリを使えば、データ通信経由で音声通話ができる。通話料金の節約手段として広く使われている。

LINE通話

LINE同士であれば、音声通話・ビデオ通話ともに無料だ。友人・家族との通話が大半をLINEで済ませられるなら、通話オプションを付けずに済むケースがある。

ただし以下の制限がある。

  • 相手がLINEを使っていない場合(固定電話・携帯電話宛て)は有料(LINE Out)
  • 通話品質はデータ通信の状況に依存する
  • Wi-Fiのない環境では、モバイルデータを消費する

IP電話

050番号を使うIP電話サービスは、固定電話や携帯電話への発信料金が従量課金より安く設定されているものが多い。ただし、以下の点を把握しておく必要がある。

  • 050番号への着信は別途設定が必要なサービスもある
  • 緊急通報(110・119・118)にはIP電話の050番号から発信できない
  • 通話品質はネットワーク環境に影響される

アプリ通話の使いどころ

アプリ通話はすでにSNS・メッセージアプリを日常的に使っている相手との通話に向いている。一方で、初めて連絡する相手・業務上の公式な問い合わせ・緊急時の通報には通常の電話番号が必要だ。アプリ通話を軸に置く場合でも、緊急通報用として最低限の音声通話機能(SIMの電話番号)を確保しておく必要がある。


自分の通話時間から最適タイプを選ぶ

3つのタイプの選び方を、通話パターン別に整理する。

ステップ1: 月間通話時間を把握する

スマートフォンの通話履歴から、直近3ヶ月の通話時間の合計と平均をざっくり確認する。iPhoneは「電話」アプリの「最近の履歴」から、Androidは通話ログから確認できる。

目安の区分:

  • 短時間ユーザー(月15分未満): 従量課金で十分な場合が多い
  • 中程度ユーザー(月15〜60分): 時間制限付きかけ放題との比較が有効
  • 高頻度ユーザー(月60分超): かけ放題(時間制限付きまたは完全)が割安になりやすい

ステップ2: 通話先の傾向を確認する

通話相手のほとんどがLINEを使っている場合と、固定電話・業者・公共機関への通話が多い場合では、選ぶべきオプションが変わる。

  • 通話の大半がLINE仲間 → アプリ通話メインで従量プランを最小構成に
  • 固定電話・携帯番号への発信が多い → かけ放題オプションを検討
  • 業務上の長電話が定期的にある → 完全かけ放題が安定する

ステップ3: SimFinderでプランを比較する

タイプを絞ったら、SimFinderの国内SIM検索で通話オプションの条件を指定して比較する。SimFinderは通話オプションを含めたスコアリングで最適なプランを提示するため、自分の通話パターンを入力することで候補を絞り込める。


VoLTE — 現代の通話はIPで動く

日本では現在の音声通話の主流が**VoLTE(Voice over LTE)**だ。4G LTEネットワーク上でIPパケットとして音声を伝送する仕組みで、従来の3G回線交換通話と比べて以下の点が優れている。

  • 通話接続が速い(呼び出しまでの時間が短い)
  • 音声品質が高い(HDボイス対応)
  • データ通信と同時に利用できる(通話中にネット検索が可能)

NTTドコモは2026年3月末に3Gサービスを終了しており、KDDIは2022年3月末に終了済みだ。3G非対応・VoLTE非対応の端末では、現在日本の主要キャリアで音声通話が使えない。

MVNOでのVoLTE対応

MVNOはMNOのネットワークを借りてサービスを提供するが、VoLTEへの対応状況はMVNOによって異なる。申し込み前に以下を確認する。

  1. 使う端末がVoLTE対応かどうか
  2. 申し込むMVNOがVoLTEに対応しているかどうか
  3. 端末がそのMVNO(=MVNOが使う親MNO)のVoLTEに対応しているかどうか

SIMフリー端末を使う場合は特に注意が必要で、端末メーカーが公表している対応キャリアの一覧を確認することが基本だ。VoLTE・VoNRの仕組みと対応端末で詳しく解説している。


通話品質に影響する要因

かけ放題やVoLTE対応を確保しても、実際の通話品質は環境に左右される。

電波状況

建物の内部・地下・山間部などでは電波が弱くなり、通話が途切れることがある。MVNOはMNOと同じ基地局を使うが、混雑時の帯域優先度がMNOより低い場合がある。通話品質を重視する場合は、MNOまたはサブブランドの選択が安定しやすい。

Wi-Fi通話(VoWiFi)

一部のキャリアは、Wi-Fiネットワーク経由で音声通話を行う**Wi-Fi通話(VoWiFi)**に対応している。地下や室内など電波が届きにくい環境でも、Wi-Fiがあれば通話できる。端末とキャリアの両方が対応している必要があり、設定は「設定」→「電話」→「Wi-Fi通話」から行う(iPhoneの場合)。


留守番電話の扱い

留守番電話(ボイスメール)は、キャリアのオプションサービスとして提供されていることが多い。設定方法と利用条件はキャリアによって異なる。

主要な確認ポイント:

  • 留守番電話サービスへの月額(無料のキャリア・有料のキャリアがある)
  • 保存件数・保存期間の上限
  • 再生方法(電話での再生のみか、アプリやSMSでの通知があるか)
  • かけ放題オプションと留守番電話サービスの組み合わせ条件

MVNOでは留守番電話サービスを提供していない事業者も多い。留守番電話を必ず使いたい場合は、事業者の対応状況を申し込み前に確認しておく。


国際通話の扱い

日本から海外への通話(国際電話)は、通常のかけ放題オプションの対象外になる。かけ放題が適用されるのは国内の携帯電話・固定電話への発信が基本だ。

国際通話の主な選択肢

キャリアの国際電話オプション

MNOは海外向けの国際通話オプションを別途提供している場合がある。料金は通話先の国によって異なり、あらかじめキャリアのサポートページで確認する。

国際通話対応IP電話

国際電話に対応したIP電話サービス(050番号を使うもの)は、通常の国際電話より安価に発信できるケースが多い。通話品質はネットワーク環境に依存する。

アプリ通話(LINE・WhatsApp・FaceTime等)

相手が同じアプリを使っていれば、海外への通話もデータ通信経由で無料または低価格で利用できる。ただし通話先が固定電話や通常の携帯番号の場合は有料になる。

海外でスマートフォンを使う際のSIM・データ通信については、国際ローミングガイドも参照されたい。


家族間での通話プランの考え方

家族で複数回線を持つ場合、通話プランは回線ごとに最適化するよりも家族全体の通話パターンで考える方が効率的なことが多い。

家族間の通話は、LINE等のアプリ通話を活用することで通話料金をほぼゼロにできる。一方で、個々のメンバーが外部への電話(仕事・学校・行政)をどれだけかけるかによって、かけ放題の要否が変わる。

家族プランの組み方とセット割の活用については、家族プランの選び方で詳しく解説している。


データ無制限プランと通話オプションの関係

「データ無制限プラン」と「かけ放題」は別のオプションだ。データが無制限でも通話は従量課金のままというプランは多い。

逆に、アプリ通話をメインにする場合はデータ容量の消費が増える点も考慮が必要だ。通話をアプリに置き換える分だけデータ消費が増えるため、データ容量と通話オプションのコストをセットで考える。

データ無制限プランの実態でも解説しているが、「無制限」プランでも公平利用ポリシー(FUP)による速度制限が存在する。アプリ通話を多用する場合は、通信速度が安定しているかどうかも重要な選定基準になる。


SimFinderで通話プランを最適化する

SimFinderは、通話オプションを含めたスコアリングで国内プランを比較する機能を持つ。通話時間の目安・かけ放題の有無・データ容量などの条件を指定することで、自分の使い方に合ったプランが絞り込める。

具体的な料金額はキャリアが随時変更するため、この記事では記載していない。最新のプランデータはSimFinderの国内SIM検索で確認してほしい。


よくある質問

かけ放題の「固定電話」は0120・0570番号も含まれますか?

多くのかけ放題オプションでは、0570(ナビダイヤル)・0180・0990などの「他社が料金を設定する接続サービス」への通話はかけ放題の対象外です。一方、0120(フリーダイヤル)は着信者負担のため、料金プランに関わらず発信者側は無料です。対象外番号の扱いは事前にキャリアの重要事項説明で確認してください。

かけ放題オプションは月の途中から変更できますか?

変更可否・反映タイミングはキャリアによって異なります。月の途中から翌月分として反映されるケースと、当月内に即時反映されるケースがあります。追加の場合と解約の場合でタイミングが異なるキャリアもあるため、変更前にキャリアのマイページまたはサポートで確認してください。

050番号のIP電話から緊急通報できますか?

できません。050番号から110(警察)・119(消防・救急)・118(海上保安庁)への通報はできない仕様です。緊急通報はキャリアが付与する090・080・070などの通常の電話番号、または市外局番付きの固定電話番号から行う必要があります。IP電話をメインの通話手段にする場合でも、緊急通報用として通常の回線を確保しておく必要があります。


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