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トラブルシューティング

モバイルデータに繋がらないときの対処法 — 電波はあるのに通信できない場合

電波バー(信号強度アイコン)が表示されているのにブラウザやアプリが通信できない場合、原因は「圏外」とは異なる。この記事は 電波は立っているのにデータ通信のみ不通 な状態を扱う。

端末がネットワーク自体を検出できない「圏外」「サービスなし」状態の対処法は「「圏外」「サービスなし」の対処法」を参照してほしい。eSIMのインストール(アクティベーション)そのものが失敗している場合は「eSIMが設定できないときの対処法」が該当する。


まずは診断 — 本当にデータの問題か?

ステップ1: ステータスバーのアイコンを確認する

ステータスバーに表示されるアイコンで、現在の接続状態を確認する。

アイコン意味
キャリア名+「LTE」「5G」「4G」データ通信が可能な状態でネットワーク登録済み
キャリア名のみ(データアイコンなし)音声ネットワークに登録されているが、データ通信が無効か制限されている
「E」(Edge)または「H」「H+」2G/3G接続(通信速度が非常に低い)
「圏外」「SOS」ネットワーク未検出。この記事ではなく圏外の対処法を参照

キャリア名は表示されているが「LTE」「5G」などのデータアイコンが見当たらない場合や、アイコンはあるのにアプリが通信できない場合、この記事の手順を順番に試していく。

ステップ2: Wi-Fiをオフにして確認する

Wi-Fiがオンのままだとモバイルデータの問題かWi-Fiの問題かが区別できない。Wi-Fiを一時的にオフにしてからブラウザで任意のページにアクセスし、モバイルデータのみで通信できるか確認する。

Wi-Fiをオフにすると接続できるなら、問題はモバイルデータではなくWi-Fiネットワーク側にある。

ステップ3: 機内モードのトグルと再起動

まず機内モードをオン(10秒待つ)→オフにしてネットワーク接続をリセットする。それでも改善しない場合は端末を完全に再起動する。一時的なソフトウェア状態の問題はこれで解消することが多い。

問題の切り分けフロー

以下のフローで自分の状態を判断してから、該当するセクションに進むと効率がよい。

電波バーが出ていない
  └→ [「圏外」の対処法](/ja/guides/no-service/) を参照(この記事ではない)

電波バーはあるがデータアイコン(LTE/5Gなど)がない
  └→ H2「モバイルデータ・データローミングの基本設定」へ

電波バー+データアイコンはあるが通信できない
  └→ H2「データプランの状態確認」→「APN設定の確認と修正」の順で確認

特定アプリだけ繋がらない(ブラウザは通信できる)
  └→ H2「特定アプリだけ繋がらない場合」へ

VPN・カスタムDNSを使っている
  └→ H2「DNS/VPN関連の問題」へ

モバイルデータ・データローミングの基本設定

モバイルデータがオンになっているか確認する

iPhone:

  1. 「設定」→「モバイル通信」を開く
  2. 「モバイルデータ通信」スイッチがオンになっているか確認する
  3. デュアルSIM構成の場合は「モバイルデータ通信」の項目で正しいSIMが選択されているか確認する

Android(Pixel):

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」を開く
  2. 使用するSIMの横にある歯車アイコンをタップ
  3. 「モバイルデータ」スイッチがオンになっているか確認する

Android(Samsung):

  1. 「設定」→「接続」→「モバイルネットワーク」を開く
  2. 「モバイルデータ」スイッチがオンになっているか確認する

データローミングのオン・オフを確認する

データローミングの設定は以下の2つの場面で特に重要になる。

  1. 海外滞在中に国内キャリアのSIMを使う場合: データローミングをオンにしないとデータ通信が使えない
  2. 旅行eSIM/海外キャリアのeSIMを使う場合: 端末が「ローミング中」と判断するためオンが必要なことが多い

なお、日本国内でMVNOのSIMを使う場合: データローミング設定は原則不要だが、MVNOの種類や端末の設定状態によってオンになっていると干渉するケースがある。手順を進めながら状態を確認すること。

iPhone:

  1. 「設定」→「モバイル通信」→該当のSIMをタップ
  2. 「データローミング」の状態を確認する

Android(Pixel):

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」→使用するSIM横の歯車
  2. 「ローミング」の状態を確認する

Android(Samsung):

  1. 「設定」→「接続」→「モバイルネットワーク」
  2. 「データローミング」の状態を確認する

海外でデータ通信が使えない場合、データローミング設定がオフになっていることが原因として多い。設定を確認すること。iOS/Androidのデフォルト値はバージョンや初期プロビジョニングにより異なる場合がある。


データプランの状態確認

通信量上限の超過(速度制限)

多くのキャリア・MVNOでは、月間データ通信量が上限に達すると通信速度を大幅に制限する(「速度制限」「低速モード」などと呼ぶ)。速度制限状態では、電波バーは表示されたまま、ブラウザの読み込みがほぼ停止するほど遅くなる場合がある。

端末でのデータ使用量確認:

  • iPhone: 「設定」→「モバイル通信」→下部にアプリ別使用量が表示される。「統計情報をリセット」で集計期間をリセットできる(Apple公式サポート: support.apple.com/ja-jp/HT201299)
  • Android(Pixel): 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」→使用するSIM横の歯車→「データ使用量」
  • Android(Samsung): 「設定」→「接続」→「データ使用量」→「モバイルデータ使用量」

ただし、端末側の集計は必ずしもキャリアの請求基準と一致しない。最も確実な確認方法は、キャリア・MVNOのマイページまたは専用アプリで残量を直接確認することだ。

低速モード(節約モード)が有効になっていないか確認する

一部のMVNOは、アプリやマイページから手動で低速モード(節約モード)に切り替える機能を提供している。代表例としてIIJmioは「クーポンON/OFF」(みおぽん / My IIJmio)、mineoは「mineoスイッチ」で節約モード(最大200kbps)への切替が可能。過去に操作した覚えがない場合でも、意図せずオンになっていることがある。利用中のキャリア/MVNOに該当機能があるかは各社公式サポートで確認すること(楽天モバイルは2023年6月のRakuten最強プラン開始時に国内の「データ高速モード」切替機能を廃止し、現在は海外ローミング時のみ切替可能。UQモバイルは現行の主力プラン「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」等では節約モードが廃止されており、ワイモバイルには手動切替機能がない)。

各キャリアの専用アプリまたはマイページで「低速モード」「節約モード」の状態を確認し、オフにすることで通常速度に戻る場合がある。

通信速度だけが遅い場合

データ通信は繋がるが速度が極端に遅い場合は、速度制限(通信量上限超過)以外にも以下の原因が考えられる。

  • 電波状況の問題: 現在地の電波が弱く、「E(Edge)」「H(HSPA)」など低速規格で接続されている
  • ネットワーク混雑: 特定の時間帯(通勤時間帯・夜間など)に混雑する場合がある
  • MVNOの帯域制限: MVNOは親MNO回線を借り受けるため、MNOより混雑の影響を受けやすいことがある

速度の遅さそのものの原因と対処法は「通信速度が極端に遅い場合の対処法(準備中)」で詳しく解説する予定だ。

料金未払い・契約停止の確認

料金未払い状態になると、多くのキャリアはデータ通信を停止する。音声通話・SMSは引き続き使える場合があるため、「電話はできるがデータが使えない」状態は契約停止の典型症状でもある。キャリアのマイページで請求・支払い状況を確認すること。


APN設定の確認と修正

APNとは何か

APN(Access Point Name)はモバイルデータ通信の接続先を指定する設定だ。3GPP TS 23.003で定義される識別子で、端末がパケット交換ネットワークに接続する際に使用する。

大手キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)のSIMカードやeSIMは、プロビジョニング時にAPNを自動設定することが多い。一方、MVNOのSIMや旅行eSIMでは、手動でAPNを設定する必要があるケースがある。eSIMと物理SIMでAPNプロファイルの扱いが異なる点については「eSIMとは — 仕組み・メリット・デメリット」で基礎を解説している。

APNの確認方法

iPhone(iOS):

  1. 「設定」→「モバイル通信」→「APNを構成」(または「ネットワーク設定」)を開く
  2. 「APNの設定」に正しいAPNが入力されているか確認する

なお、iPhoneは一部のキャリアでは「APNを構成」メニュー自体が表示されない(キャリアプロファイルにより制御される)。メニューが表示されない場合でも、eSIMまたはキャリアプロファイルにAPN情報が含まれているため、手動設定は不要なことが多い。

Android(Pixel):

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」→使用するSIM横の歯車
  2. 「アクセスポイント名」(APN)をタップ
  3. 現在設定されているAPNを確認する。空白や誤った値の場合は新規作成または編集する

Android(Samsung):

  1. 「設定」→「接続」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」
  2. 現在のAPNが正しいか確認する

日本の主要キャリアのAPN

以下は、ファクトレジストリで一次ソース確認済みのAPN情報だ(2026年4月時点)。ただし設定値はキャリアの方針変更で変わる可能性があるため、必ず各キャリアの公式サポートページで最新の情報を確認すること

キャリア / ブランドAPN備考
NTTドコモ / ahamospmode.ne.jpドコモ公式確認済み
au(4G LTE)uno.au-net.ne.jpau公式確認済み
au(5G)uad5gn.au-net.ne.jpau公式確認済み
povo2.0povo.jppovo公式FAQ確認済み
UQモバイルuqmobile.jpUQモバイル公式確認済み
ソフトバンクplus.4g
ワイモバイル / LINEMOplus.acs.jpソフトバンク本体とは異なる
楽天モバイルrakuten.jp楽天モバイル公式FAQ確認済み

MVNO(格安SIM)のAPN設定:

IIJmio・mineo・OCNモバイルONE・NUROモバイルなど多くのMVNOは、それぞれ独自のAPNを使用している。MVNO各社のAPNはキャリアとは異なるため、必ず使用するMVNOの公式サポートページまたは設定マニュアルで確認すること

一般的な設定項目(MVNOのマニュアルに従って入力する):

  • APN名(必須)
  • ユーザー名・パスワード(MVNOにより不要な場合あり)
  • 認証タイプ(CHAP または PAP — MVNOのマニュアルに従う)
  • APNタイプ(Android のみ: default,supl または default,ia,mms,supl,hipri

MVNOのSIMを新しい端末に差し替えた場合や、ネットワーク設定のリセット後は、APNが消去されるためMVNOのサポートページを参照して再設定が必要になる。

APN設定ができない・保存できない場合(Android)

Android端末でAPNを新規作成しようとしても保存できない場合がある。これは、キャリアが提供するキャリア設定(キャリア構成プロファイル)によりAPN編集が制限されているためだ。

対処法:

  1. 既存のAPNエントリを新規作成ではなく「コピーして編集」する
  2. APNタイプの欄に default,supl と入力する(空欄のままだと保存できない端末がある)
  3. キャリア設定の配信を一度リセットする(機内モードのトグルや端末再起動で解消することがある)
  4. それでも保存できない場合は、MVNOのサポートページにある端末別APN設定手順を確認する(機種固有の手順が記載されている場合がある)

特定アプリだけ繋がらない場合

端末のブラウザでWebページにアクセスできるのに、特定のアプリだけ通信できない場合は、モバイルデータ全体の問題ではなくアプリ固有の問題だ。

アプリへのモバイルデータ使用許可を確認する

iPhone:

  1. 「設定」→「モバイル通信」を開く
  2. 下部のアプリ一覧で、問題のアプリがオンになっているか確認する
  3. オフになっていればオンにする

Android(Pixel):

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「データセーバー」
  2. 「データセーバー」がオンの場合、「無制限のデータアクセス」から問題のアプリがホワイトリストに入っているか確認する

Android(Samsung):

  1. 「設定」→「接続」→「データ使用量」→「データセーバー」の状態を確認する
  2. データセーバーがオンの場合、「データの使用を制限しないアプリ」で該当アプリを確認する

アプリのキャッシュ・データをリセットする

アプリ固有の設定ファイルやキャッシュが破損すると、通信エラーが発生することがある。

Android:

  1. 「設定」→「アプリ」→問題のアプリを選択
  2. 「ストレージ」→「キャッシュを削除」(データの消去を行う前にキャッシュのみ試す)

iPhone: アプリを完全に削除して再インストールすることでキャッシュを含む設定がリセットされる。ただしアプリ内データ(ローカル保存のもの)も削除されるため注意すること。

バックグラウンドデータ・省電力設定の確認

省電力モードやバックグラウンドデータ制限がオンになっていると、特定のアプリがバックグラウンドで通信できなくなることがある。

iPhone:

  • 「設定」→「バッテリー」→「省電力モード」の状態を確認する
  • 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」→問題のアプリが有効になっているか確認する

Android:

  • 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーセーバー」の状態を確認する
  • 「設定」→「アプリ」→問題のアプリ→「バッテリー」→「バックグラウンドで制限」がオフになっているか確認する

DNS / VPN関連の問題

VPNがデータ通信を妨害している場合

VPNアプリを使用している場合、VPNの接続状態に問題があると一部または全部のデータ通信がブロックされることがある。特にモバイルデータに切り替えた直後やキャリア変更後に接続が切断されることがある。

確認手順:

  1. VPNアプリを一時的にオフにする
  2. モバイルデータで通信できるか確認する
  3. VPNをオフにして通信できる場合は、VPNアプリの設定またはサーバーの変更を試みる

カスタムDNSが原因の場合

端末にカスタムDNSサーバーを設定している場合(1.1.1.1や8.8.8.8など)、そのDNSサーバーへの接続に問題があるとブラウザやアプリがドメイン名を解決できずに「接続できません」エラーが出ることがある。電波は立っていてデータ通信自体は可能な状態でも、DNS解決に失敗するとページが表示されない。

iPhone でカスタムDNSを無効化する:

  1. 「設定」→「Wi-Fi」ではなく「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」を確認する
  2. カスタムDNSが設定されたプロファイルがあれば削除する

Android でカスタムDNSを無効化する:

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プライベートDNS」
  2. 「オフ」または「自動」に戻す(プロバイダーのホスト名が設定されている場合はそれが原因の可能性がある)

ネットワーク設定のリセット

ここまでの手順で解決しない場合、端末のネットワーク設定を初期化する。この操作でWi-FiパスワードやBluetooth接続・VPN設定・APN設定がすべて削除される。アプリや写真などのデータには影響しない。

実行前に必ず確認すること:

  • Wi-Fiパスワードをメモするかクラウドに保存してあるか
  • MVNOのAPN設定情報をメモしてあるか(リセット後に再設定が必要)
  • VPN設定の情報(サーバーアドレス・認証情報)を控えてあるか

iPhone: ネットワーク設定のリセット

  1. 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
  2. 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」をタップ
  3. パスコードの入力を求められたら入力する
  4. 端末が再起動したらWi-Fiに接続し、キャリア接続とデータ通信を確認する

リセット後、大手キャリアのSIMであれば通常APNは自動設定される。MVNOや旅行eSIMは手動でAPNを再設定する必要がある。

あわせてキャリア設定のアップデートも確認する:

  1. Wi-Fiに接続した状態で「設定」→「一般」→「情報」を開く
  2. 「キャリアのアップデートが利用可能です」が表示された場合は「アップデート」をタップする

Android(Pixel): ネットワーク設定のリセット

  1. 「設定」→「システム」→「リセットオプション」
  2. 「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット」をタップ
  3. 「設定をリセット」を確認してタップ
  4. 端末が再起動したら接続を確認する

Android(Samsung): ネットワーク設定のリセット

  1. 「設定」→「一般管理」→「リセット」
  2. 「ネットワーク設定をリセット」→「設定をリセット」をタップ

日本国内でよくあるケース

MVNOのAPN設定が消えている場合

MVNOのSIMは端末のネットワーク設定リセットや機種変更のタイミングでAPN設定が消えることが多い。MVNO各社はサポートページにAPN設定手順を掲載しているため、使用しているMVNOの公式ページで確認して再設定すること。

iPhoneの場合、MVNOが提供するキャリアプロファイル(構成プロファイル)をインストールすることでAPNを自動設定できる場合がある。各MVNO公式サイトの「iPhone APN設定」ページを確認してほしい。

主要MVNOの公式APN設定ページは各社の「初期設定ガイド」または「APN設定方法」のページを検索してアクセスすること(URLは変更される場合があるため直接リンクは掲載しない)。IIJmio・mineo・LINEMO・楽天モバイル・NUROモバイル・日本通信SIMなどは、それぞれの公式サイトにAndroid・iPhone別のAPN設定手順が掲載されている。

楽天モバイルのデータ残量と速度制限挙動

楽天モバイル公式FAQによれば、「Rakuten最強プラン」ではテザリングに明示的な月間上限は設定されておらず、楽天回線・パートナー回線(au)いずれのエリアでもデータ通信量に上限はない(旧プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」で設けられていたパートナー回線月5GB制限は、2023年6月の「Rakuten最強プラン」開始時に撤廃された)。ただし公平なサービス提供のため通信速度の制御が行われる場合がある。

「my 楽天モバイル」アプリまたはWebマイページでテザリングのデータ使用量と残量を確認できる。

なお、楽天モバイルはAPNが「rakuten.jp」で固定されている。Android端末で手動APN設定が必要な場合は、楽天モバイル公式のFAQ(https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001495/)の手順に従うこと。iPhoneはAPN設定が不要となっている(楽天モバイル公式確認済み)。

ahamoのデータ残量確認

ahamoはMy docomoアプリまたはahamoのWebマイページからデータ残量を確認できる。ahamoのAPNはドコモ本体と同じ「spmode.ne.jp」。ahamoで購入した端末やドコモ系端末を継続利用する場合は自動設定されることが多いが、SIMフリー端末(特にAndroid)ではahamo公式FAQ(faq.ahamo.com)の手順に従って手動設定が必要。

povo2.0でデータが使えない場合

povo2.0は基本料金0円のプランで、データ通信を利用するには「データトッピング」の購入が必要だ。有効なトッピングがない場合、データ通信速度は最大128kbpsに制限される(povo公式仕様)。通信ができない・極端に遅い場合はpovoアプリでトッピングの有効状態を確認すること。また180日以内に有料トッピング等の利用がないと利用停止の可能性がある点にも注意。

旅行eSIMを日本帰国後に使い続ける場合

旅行eSIMは海外用として設定されているため、帰国後に旅行eSIMがデータ通信の優先回線になったままだと、日本国内ではデータ通信が使えなくなることがある。帰国後は端末の「モバイルデータ通信」の優先回線を日本のSIM(国内キャリア)に戻すこと。

旅行eSIMのプランが有効期限内で残量が残っている場合は、eSIMプロファイルを削除せずに保持しておくことができる(次回の渡航まで端末に入れておく)。ただし、デュアルSIM運用では使わない側のeSIMが電波を探し続けてバッテリー消耗が増えることがある。使わない旅行eSIMは設定画面でオフ(無効化)にしておくとよい。

IIJmio/mineoなどMVNOで繋がらない場合のチェック項目

日本国内でMVNOのSIMを使っていてデータ通信が使えない場合の確認項目は以下のとおりだ。

  1. APNが正しく設定されているか: MVNOの公式サポートページで手順を確認する
  2. データローミングがオフになっているか: 日本国内ではデータローミングはオフが基本
  3. 低速モード(節約モード)がオンになっていないか: MVNOの専用アプリで確認する
  4. 端末がMVNOのSIMに対応しているか(SIMフリー端末であるか): キャリアロックがかかった端末はMVNOで使えない場合がある

SIMロックの確認・解除については「SIMフリーとSIMロック — 確認方法と解除手順」を参照してほしい。


海外旅行中のデータ不通

データローミングと優先SIMの確認

海外でデータ通信が使えない場合に最初に確認する3点は以下のとおりだ。

  1. データローミングがオンになっているか: iPhoneはデフォルトでオフ。「設定」→「モバイル通信」→該当SIM→「データローミング」をオンにする
  2. 旅行eSIMが「モバイルデータ通信」の優先回線に設定されているか: デュアルSIM構成では、どのSIMでデータ通信を行うかを明示的に指定しないと日本のSIMが優先されてしまう
  3. eSIMが有効(アクティブ)になっているか: インストールしただけで有効化されていないeSIMはデータ通信に使われない

iPhone での設定確認:

  • 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」→旅行eSIMを選択
  • 「設定」→「モバイル通信」→旅行eSIMをタップ→「この回線をオンにする」がオンか確認
  • 「設定」→「モバイル通信」→旅行eSIMをタップ→「データローミング」をオン

Android(Pixel)での設定確認:

  • 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→旅行eSIMをタップ→「モバイルデータ」と「ローミング」がオンか確認
  • 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」→「データ通信」で旅行eSIMを選択

旅行eSIM固有のAPN問題

旅行eSIM(Airalo・Holafly・Nomad等)は、プロファイルインストール時にAPN情報が含まれているため通常は自動設定される。しかし端末やOSのバージョンによっては自動設定が正常に機能しない場合がある。

このような場合は:

  1. 使用している旅行eSIMプロバイダーのサポートページでAPN設定情報を確認する
  2. Android端末では手動でAPNを追加する必要があることがある
  3. iPhoneでは構成プロファイルをプロバイダーのサポートから再取得する

旅行eSIMのアクティベーション(インストール)そのものに問題がある場合は「eSIMが設定できないときの対処法」を参照してほしい。旅行eSIMの選び方や全体的な設定手順は「初めての旅行eSIM完全ガイド」で解説している。

現地ネットワークの手動選択を試みる

旅行eSIMがインストール・設定済みで、データローミングもオンにしているのに接続できない場合、端末が正しい現地キャリアのネットワークに自動接続できていない可能性がある。

iPhone:

  1. 「設定」→「モバイル通信」→旅行eSIMをタップ
  2. 「ネットワーク選択」を開く
  3. 「自動」をオフにして手動でネットワーク一覧を取得する
  4. 旅行eSIMがサポートするキャリアのネットワークを選択する
  5. 接続確認後、「自動」に戻す

Android(Pixel):

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」→旅行eSIM横の歯車
  2. 「ネットワークの自動選択」をオフにして手動選択を試みる

ネットワーク一覧に旅行eSIMがサポートするキャリアが表示されない場合は、eSIMの対応バンドと現地ネットワークの互換性の問題が疑われる。旅行eSIMプロバイダーのサポートに問い合わせること。

キャリア側の障害情報を確認する

海外現地キャリアの障害やメンテナンスが原因でデータ通信が不通になる場合もある。旅行eSIMプロバイダーのアプリまたは公式Webサイト、または現地キャリアの公式SNSで障害情報を確認する。

日本国内で国内キャリアの問題が疑われる場合は、各キャリアが公式Webサイトで障害情報を公開している。


よくある質問

電波バーが立っているのにデータ通信が使えないのはなぜですか?

電波バー(信号強度アイコン)は音声ネットワークへの登録状態を示すもので、データ通信の可否とは別だ。データ通信には(1)モバイルデータがオン、(2)正しいAPN設定、(3)データプランの残量がある、の3条件がすべて必要だ。

APN設定とは何ですか?どこで確認しますか?

APN(Access Point Name)はモバイルデータ通信の接続先を指定する設定だ。iPhoneでは「設定→モバイル通信→APNを構成」、AndroidではAndroid 14以前は「設定→ネットワーク→SIM→アクセスポイント名」から確認できる。キャリアが自動設定する場合が多いが、MVNOや旅行eSIMでは手動入力が必要なケースがある。

データ上限(通信制限)に達したかどうかはどうやって確認しますか?

最も確実な方法は、キャリアやMVNOのマイページ・専用アプリで残量を直接確認することだ。端末でも使用量の確認はできる(iPhoneは「設定→モバイル通信」、Androidは「設定→ネットワークとインターネット→データ使用量」)が、集計基準がキャリアと異なる場合がある。

特定のアプリだけ繋がらない場合、何が原因ですか?

主な原因は(1)そのアプリにモバイルデータの使用が許可されていない、(2)VPNがそのアプリの通信をブロックしている、(3)アプリのキャッシュや設定の問題、の3つだ。端末のブラウザで任意のWebページにアクセスして、まず「全体として繋がっているか」を確認してから、アプリ個別の設定を確認するとよい。

ネットワーク設定をリセットすると何が消えますか?

Wi-Fiの保存済みパスワード、Bluetooth接続履歴、VPN設定、APN設定がすべて削除される。アプリのデータや写真は消えない。実行前にWi-FiパスワードとMVNOのAPN情報をメモしておくことを推奨する。

旅行用eSIMで現地に着いてもデータが繋がらない場合、最初に確認すべきことは何ですか?

(1)データローミングがオンになっているか、(2)旅行eSIMが「モバイルデータ通信」の優先回線に設定されているか、(3)機内モードを一度オン・オフして現地ネットワークを再検索しているか、の3点を確認する。eSIMのインストール(アクティベーション)そのものが失敗している場合は「eSIMが設定できないときの対処法」を参照してほしい。


関連ガイド

旅行用のeSIMやSIMを探す場合は SimFinder Travel で渡航先・日数・データ量を入力して比較できる。