MMD研究所は2026年8月25日、「2026年8月 MVNOのシェア・満足度調査」の結果を公開した。5サービスを対象にした総合満足度では日本通信SIMが1000点満点中791ptで1位、メイン利用のシェアではIIJmioが13.1%で1位となった。MVNO全体のメイン利用率は9.3%で、半年前の前回調査から0.4ポイント上昇している。
満足度で首位のサービスとシェアで首位のサービスが別、という構図が続いており、格安SIMを選ぶ際に「使っている人が多い」と「使っている人の評価が高い」は必ずしも一致しないことを示す結果になった。
調査の概要
MMD研究所の発表によると、予備調査は18歳〜79歳の男女40,000人を対象に2026年8月1日〜8月6日に実施。本調査はIIJmio、mineo、日本通信SIM、イオンモバイル、J:COM MOBILEの5サービスの利用者を各150人、合計750人を対象としている。ITmedia Mobileおよびアスキーも同日付で同調査を報じており、数値は一致している。
MVNO全体のシェアは9.3%に上昇
メインで利用しているスマートフォンの契約先がMVNOだと回答した人は9.3%。2026年2月調査の8.9%から0.4ポイントの上昇となった。大手キャリアのオンライン専用プランやサブブランドとの競争が続くなかでも、MVNO全体の存在感はわずかながら拡大している。
MVNO利用者のなかでのサービス別シェアは、1位がIIJmioで13.1%、2位がmineoで12.8%、3位がOCN モバイル ONEで11.9%。上位3サービスが1ポイント強の差にひしめく接戦となっている。アスキーの記事によれば、このシェアはMVNO利用者3,415人を母数としたものだ。
前回2月調査との比較では、J:COM MOBILEが2.7ポイント増と最も伸び、イオンモバイルも0.7ポイント増加した。
総合満足度は日本通信SIMが791ptで首位
5サービスを対象にした総合満足度スコアは以下の通り。
| 順位 | サービス | 総合満足度 |
|---|---|---|
| 1位 | 日本通信SIM | 791pt |
| 2位 | mineo | 768pt |
| 3位 | イオンモバイル | 766pt |
日本通信SIMは2位以下に20pt以上の差をつけて首位に立った。同社は月290円からの低価格プランで知られ、総務省のシェア統計でも順位を上げている。
NPSでも日本通信SIMがトップ
他者への推奨度を示すNPS(ネット・プロモーター・スコア)でも、日本通信SIMが12.0でトップ。IIJmioが0.7、mineoが-1.3と続いた。NPSはプラス圏に乗るサービス自体が少ない指標で、日本通信SIMの12.0は5サービス中で突出した水準といえる。
利用者層はサービスごとに明確な差
ITmedia Mobileおよびアスキーの報道によると、利用者のボリュームゾーンはサービスごとに分かれている。IIJmioとmineoは50代、日本通信SIMは40代、イオンモバイルは60代、J:COM MOBILEは70代が中心だ。
契約経路にも差が出ており、多くのサービスがオンライン中心である一方、イオンモバイルは店舗での契約が多数を占める。アスキーはイオンモバイルのオフライン契約比率を80.2%と報じている。実店舗網を持つ強みが、シニア層の獲得と契約経路の両面に表れた格好だ。
格安SIM選びへの示唆
今回の調査から読み取れるのは、シェアの大きさと満足度の高さが必ずしも連動しないという点だ。IIJmioは利用者数で首位ながら満足度上位3位には入らず、逆に日本通信SIMは満足度とNPSの両方で1位を取っている。
一方で、満足度は「その人が求める条件にサービスが合っていたか」の結果でもある。データ容量をあまり使わず通信費を最小限に抑えたい人と、端末セット購入や店舗サポートを重視する人とでは、最適な選択肢は変わる。ランキングを出発点にしつつ、自分の使い方に沿って料金・容量・通話条件を比較することが重要だ。
SimFinderでは、月間データ容量や通話時間などの条件を入力して、日本国内のMNO・MVNOのプランを横断的に比較できる。今回上位に入った各サービスの実際の料金水準も、条件別に確認できる。