MM総研は2026年8月6日、スマートフォン利用者の月額利用料金が平均4198円となり、前回調査から201円上昇したとする調査結果を発表しました。端末の購入金額も8万1747円と2976円上がっており、通信費・端末代の両方が上昇局面に入っています。一方でMVNO(格安SIM)利用者の月額料金は1979円にとどまり、大手キャリアとの差はさらに開きました。値上げが続く局面では、プランの見直し効果がこれまで以上に大きくなります。
月額料金は4198円、全カテゴリで上昇
MM総研のプレスリリース「インフレの波でスマートフォン月額料金は4,198円に上昇」によると、2026年7月に実施した調査でスマートフォン利用者全体の月額利用料金は4198円でした。前回調査比で201円の上昇です。
ブランド区分別の内訳は次の通りです。
| 区分 | 月額利用料金 |
|---|---|
| スマートフォン全体 | 4198円 |
| MNO4ブランド | 4853円 |
| サブブランド | 3296円 |
| MVNO | 1979円 |
ケータイ Watchの報道によれば、MNO4ブランド・サブブランド・MVNOのいずれも前回調査から上昇しており、特定の層だけの動きではありません。月額利用料金の設問における有効回答数は8564件です。
注目すべきは差額です。MNO4ブランド(4853円)とMVNO(1979円)の差は月2874円で、単純計算で年間約3万4000円になります。サブブランド(3296円)と比較しても、MVNOとは月1317円の開きがあります。
値上げの背景は半導体価格の高騰と円安
MM総研は料金上昇の要因として、半導体メモリー(DRAM・NAND)の価格高騰と円安を挙げています。そのうえで、大手MNOによる各種コスト上昇分のプラン料金への転嫁は今後も続くと見込んでいます。
つまり今回の201円増は一時的な変動ではなく、原価構造に由来する継続的な上昇圧力の表れという整理です。一度きりの値上げで終わらない可能性を織り込んで、契約プランを点検しておく価値があります。
端末購入金額は8万1747円、iPhoneは11万4234円
端末の割引前購入金額も上昇しました。スマートフォン利用者全体で8万1747円となり、前回調査から2976円上がっています。
OS別では、iOS(iPhone)が11万4234円、Androidが6万2612円。ケータイ Watchによれば、iPhoneはAndroidスマートフォンより5万1622円高くなっています。いずれも前回調査から上昇しました。
通信料金と端末代金が同時に上がっているため、実際の家計負担の増加幅は月額料金の201円増だけでは測れません。端末の買い替えサイクルを含めた総額での比較が重要になります。
データ通信量は平均13.94GB、中央値は4GB
月間モバイルデータ通信量は平均13.94GB、中央値は4GBでした(有効回答数1万3077件)。MM総研によれば、中央値が4GBに達したのは今回が初めてです。
一方で、利用者の54.2%は月4GB以下の利用にとどまっています。平均値の13.94GBは一部の大容量ユーザーに引き上げられた数字であり、実態としては過半数が小容量帯にいる構図です。
この分布は、プラン選びにそのまま影響します。平均値を基準に20GBや無制限プランを選ぶと、半数以上のユーザーにとっては使い切らない容量に料金を払うことになります。自分の実際の月間使用量は、各キャリアの公式アプリやスマートフォンの設定画面(iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」、Androidなら「設定」→「ネットワークとインターネット」)から確認できます。
値上げ局面で見直すべきポイント
今回の調査結果から、料金を抑えるうえで確認したい点は3つです。
1. 実際のデータ使用量を数字で把握する 過半数が月4GB以下という調査結果を踏まえると、まず直近3か月の実使用量を確認するのが先決です。感覚で「足りないと困る」と大容量プランを選んでいるケースは少なくありません。
2. MNOとMVNOの差額を年額で見る 月2874円の差は、年間で約3万4000円です。ただしMVNOは混雑時間帯の通信速度や店舗サポートの有無で大手キャリアと条件が異なるため、料金だけでなく自分の使い方との相性で判断する必要があります。
3. 端末代と通信料を分けて考える 端末購入金額が8万円を超える水準では、端末代が実質的な月額負担に占める割合が大きくなります。通信プランの見直しと、端末を分離して購入・継続利用する選択肢の検討は、別々に効果があります。
まとめ
MM総研の2026年7月調査では、スマートフォンの月額利用料金が4198円(前回比201円増)、端末購入金額が8万1747円(同2976円増)と、いずれも上昇しました。背景には半導体メモリーの価格高騰と円安があり、MM総研は料金への転嫁が今後も続くと見ています。
データ通信量は平均13.94GB・中央値4GBで、54.2%が月4GB以下。MVNO利用者の月額1979円という水準と合わせて考えると、使用量に合ったプランへの見直しは、値上げが続く局面ほど効果が大きくなります。SimFinderでは実際のデータ使用量や通話頻度を入力して最適なプランを比較できます。