メルカリは2026年7月30日、モバイルサービス「メルカリモバイル」でデータ通信専用eSIMの提供を開始しました。月額料金は4GBで770円(税込)から。ドコモ回線を使い、本人確認なしで申し込みからオンライン完結で開通できます。サブ回線やタブレット用の追加回線を安く確保したい人にとって、選択肢が1つ増えたことになります。
料金は4段階、音声プランより一律220円安い
同社のプレスリリースによると、データ専用eSIMの料金は以下の4段階です(いずれも税込)。
| データ容量 | 月額料金 |
|---|---|
| 4GB | 770円 |
| 10GB | 1,510円 |
| 20GB | 2,170円 |
| 40GB | 3,480円 |
契約開始時には登録手数料3,300円(税込)が別途かかります。
注目したいのは、既存の音声通話付きプランとの差です。プレスリリースに併記された音声プランの月額基本料金は4GBが990円、10GBが1,730円、20GBが2,390円、40GBが3,700円。つまりデータ専用eSIMは全容量で一律220円安いという構成になっています。音声プランは通話オプション(月額500円〜1,320円)が別途必要なので、通話をまったく使わない用途では差がさらに開きます。
回線はドコモ、1名義で最大5回線
利用回線はドコモです。SIMタイプはeSIMのみで、物理SIMの提供はありません。iPhoneやAndroidなどeSIM対応端末で利用できます。契約数は1名義につき最大5回線まで。
申し込み時の本人確認は不要で、外国籍の利用者も申し込めるとしています。支払い方法はケータイ Watchの報道によると、メルペイのクレジット機能、メルカード、各種クレジットカードに対応します。
なお、ITmedia Mobileは実機での確認として、端末のピクトエリア(画面上部のキャリア表示部分)に「mercari」と表示される点を報じています。
「ギガ売買」もデータ専用eSIMで使える
メルカリモバイルの特徴機能である「ギガ売買」は、データ専用eSIMでも利用できます。余ったデータ容量をメルカリのように出品したり、他のユーザーから購入したりできる仕組みです。
プレスリリースによれば、平均取引価格は1GBあたり約60円(2026年5月時点)。相場は変動しますが、この水準を基準に考えると、月によってデータ使用量がぶれる人は小容量プランを契約して足りない分を買い足す、あるいは余った分を売るという運用ができます。4GB 770円は1GBあたり約193円なので、購入相場の約60円/GBは単純比較では割安な水準です。
サブ回線・タブレット用途で検討価値あり
データ専用eSIMは、通話をメイン回線に任せてデータだけを別回線で確保したい人に向いた設計です。特に、本人確認不要でeSIM完結という申し込みの手軽さと、余った容量を売れるギガ売買の組み合わせは、他のMVNOにはあまりない組み合わせです。
一方で、登録手数料3,300円は初期コストとしては軽くありません。4GBプランなら月額差220円を回収するのに音声プラン比で15か月かかる計算になるため、短期利用前提なら手数料込みの総額で判断したいところです。また音声通話・SMSが使えないため、SMS認証が必要なサービスを新規登録する用途には使えません。メイン回線としてではなく、あくまで2枚目・3枚目の回線として位置づけるのが現実的でしょう。