H.I.S.Mobile(HISモバイル)は2026年8月28日、新料金プラン「自由自在3.0プラン」を9月17日(木)から提供開始すると発表した。30GBを月額1999円(税込、以下同)に設定し、音声通話付きの全容量を2000円未満に収めたのが最大の特徴だ。20GBと30GBには6分かけ放題が料金に含まれる。
大容量帯でも2000円を超えないという価格設定は、MVNO各社の20GB〜30GB帯の相場を下回る水準になる。データ量を多めに使いながら通信費を月2000円以内に抑えたいユーザーにとって、有力な選択肢が一つ増えた形だ。
全容量が2000円未満、30GBは1999円
ケータイ Watchが報じた料金体系によると、自由自在3.0プランの月額料金は以下の通り。
| データ容量 | 月額料金(税込) |
|---|---|
| 100MB〜1GB | 280円〜550円 |
| 3GB | 770円 |
| 7GB | 990円 |
| 10GB | 1299円 |
| 20GB | 1699円 |
| 30GB | 1999円 |
小容量帯は従来のHISモバイルが得意としてきた価格帯を踏襲しつつ、中〜大容量帯を厚くした構成といえる。3GBで770円、10GBで1299円という水準も、格安SIM全体で見て低価格の部類に入る。
20GB・30GBは6分かけ放題が「込み」
注目したいのは通話オプションの扱いだ。20GBプランと30GBプランでは、6分かけ放題が月額料金に含まれる。単体オプションとして契約する場合の6分かけ放題は月額500円、完全かけ放題は月額1480円と案内されている。
つまり30GB+6分かけ放題を1999円で使える計算になる。ほかのMVNOでは大容量プランに通話オプションを足すと2000円台後半〜3000円台になることも珍しくないため、短い通話が多いユーザーほど実質的な差が出やすい。
一方で、長電話が中心のユーザーは完全かけ放題(1480円)を別途足す必要がある。自分の通話スタイルがどちらに近いかで、実際の月額は大きく変わる点は押さえておきたい。
海外eSIM「HIS Travel eSIM」を年1回無料で
もう一つの柱が海外向けeSIMだ。HISモバイルは、130以上の国・地域で使える「HIS Travel eSIM powered by VOYE」の4GB・15日間プランを、1電話番号につき年1回無料で提供する。ITmedia Mobileの報道では、この特典の提供開始は10月1日からの予定とされている。
旅行会社のH.I.S.グループというルーツを持つHISモバイルらしい施策で、年に1〜2回海外に出る層にとっては、渡航のたびに別途eSIMを買う手間とコストを一部肩代わりしてくれる内容になる。ただし無料枠は年1回・4GB・15日間で、それを超える分は有料でのチャージが必要になる。長期滞在や大容量利用を前提にするなら、別途プランを比較したほうがよい。
乗り換え検討時のチェックポイント
自由自在3.0プランは9月17日開始で、8月29日時点ではまだ提供前の段階だ。既存プランからの変更可否や、現在契約中のプランの受付がどうなるかについては、発表資料および各社報道でも明確には示されていない。既存ユーザーは提供開始後の公式案内を確認してほしい。
また、HISモバイルはドコモ回線を利用するMVNOであり、通信速度は混雑時間帯にMNOやサブブランドと差が出やすい。価格だけでなく、平日昼などの利用シーンで許容できるかを含めて判断したい。
料金だけを見れば、30GB帯で2000円を切りつつ6分かけ放題まで含む構成は、2026年夏時点の国内MVNOのなかでも競争力の高い部類に入る。データ量が中〜大容量で、短い通話が多く、年に一度は海外に行く——という条件に当てはまる人ほど、検討する価値が大きい新プランだ。